tanaproject(たなプロジェクト)は2011年9月より活動を開始し、東日本大震災で被災された地域の仮設住宅などに棚を届け、自分で自分のつかう棚をみんなでいっしょにつくるワークショップをおこなうプロジェクトです。長期で活動を継続していくため、2011年10月に団体を設立しました。

2011年8月28日日曜日

ブログのご紹介【house publishing】さん

少し間のあいたtana*blogです。

今日はtana*projectにとっても似ているプロジェクトのご紹介です。

先日tana*projectのメールにこのプロジェクトに似ているプロジェクトを主催されている方からメールが来ました!

【house publishing】さん

http://d.hatena.ne.jp/housepublishing/

blogを見てくださり、house publishingさんのblogでもご紹介いただきました!
なにか一緒にできたらいいな、と心のうちでもくろんでおります。

そして、tana*projectにも進展がありました!
それはまた後日お知らせします!

2011年8月21日日曜日

【練習WS】終了しました!

昨日tana*projectの練習WS@La Keyakiが終了しました。

あいにくの雨のお天気でしたが、お昼過ぎからこども3人+大人2人、2組計10名で、tana*を各3個、計6個つくりました。
その後、4個追加で作成し、計10個のtana*を完成!

まずは、こどもたちに"紙芝居"で作り方を説明。
しかし、ちょっと説明が難しかったみたいで、こどもたちは”ぽかーん”としていました。
(こども相手には元気いっぱいに大きな声で説明しないとダメだと教わりました・・・)
でも、このWSの特徴は、ちょっとわかりにくいところにあります。
わかりにくくて、となりの人や大人に聞いて、みんなで一緒につくる。
つくりにくい棚を提案したわたしは完全に悪者です笑

次は気を取り直して、みんなで組み立てです。
既に折り目がついているので、こどもでも簡単に組めます。
刃物も使わないので安全。
tana*は外側の箱の部分と引き出しの部分の2つのパーツにわかれているので、
それぞれを組み立てます。



固定は木工用ボンドを使うので、小さいこどもでもできちゃいます◎
 ちょっと大きい子だと、一回やると自分でつくってくれました!
 それにしても木工用ボンドの消費量はすごい!

組み上がったtana*に、思い思いに仕上げをしていきます。

 絵を描いたり・・・
 布を貼ったり・・・
 毛糸を貼付けたり・・・

そして、完成です!
組み立てには3個つくるのに4-50分しかかかりません。
そのあとの仕上げはすきなだけ。

この3つのtana*は、上下がマジックテープで固定されているので、取り外しもできます。
そして少しの揺れでは崩れません。

 こんな内側のところにもデザイン!

みんなでつくったtana*の集合写真!
みんなの個性が出ます。

いろんなtana*ができました。

参加していただいた方からは、大人も楽しかった!という声や、こどもが「たなの形を最初から作れて、その後自分の好きなように仕上げができたから楽しかった!」と言っていたという話も聞きました!
わたしも主催者ながら、いちばん楽しんでいた自信があります◎
この楽しさを、ぜひ石巻をはじめとして、宮城や福島、岩手その他棚を必要とされているところに届けたいと、改めて思いました!

そして、もちろん用意した方がいいもの、むずかしい箇所、乾かすときの固定の方法、たくさんの課題もわかりました。
これをちゃんと整理して、実際に現地でやるときにはスムースにできるようにがんばります!



おまけ

dancing with tana*

2011年8月17日水曜日

tana*WSのおみやげ>>【HIGH TIDE】さまのご紹介

ただいま石巻より帰宅しました。

今回は再び石巻市にある今野梱包株式会社さまをお訪ねし、8/19のLa Keyakiで行われる練習WSの材料をいただいて参りました。
その報告については、また後日。

このtana*projectはかなり草の根的な活動ながらも、震災リゲインによる強力なバックアップのため、たくさんの方に賛同をいただいております。

今日はその"tana*project"に賛同いただいる方の中から、【HIGH TIDE】さまをご紹介します。
なんとワークショップの"お土産"としてかわいい文房具をご提供してくださることになりました!

【HIGH TIDE】さまは、手帳をはじめとした文具・雑貨メーカーで、九州の福岡を拠点に、機能性やデザイン・素材にこだわったオリジナル商品を発信していらっしゃいます。

【HIGH TIDE】
http://hightide.co.jp/

今回はプロジェクトに賛同いただき、
















たくさんのかわいい文具を提供いただきました!
ありがとうございます。

なお、たくさんご提供いただいたため、保管場所に困ったあげく、
なんと今野梱包さまの工場の一部に保管していただくことになりました。
この写真はその荷受けのときの写真です。
ちょっと前になりますが、7月末にこのプロジェクトをバックアップしてくださりHIGH TIDEさまをご紹介いただきました震災リゲインの相澤さんが荷受けに立ち会ったときの様子です。




















(写真は、今野梱包さまの社員さんと荷受けされた文房具たちの一部です。)

たくさんの方に助けていただいていることを思うと同時に、その方々の支援に対する共感していただくお気持ちをしっかりささえるためにも、がんばらなきゃ!と改めて思いました。

ご協力、ほんとうにありがとうございます。

2011年8月11日木曜日

tanaを届けたいりゆう

今日は8月11日。
震災から5ヶ月が経ちました。

あらためて、東日本大震災で被災された方々に、お見舞い申し上げます。

今日は、tanaを届けたいりゆうを、いまのわたしの気持ちを、書いておきたいと思います。
誤解を恐れずにいまを書きます。
もし被災された方が読んだら、うれしくない気持ちをもつかもしれない。
おせっかいだとか、何をわかっているんだと言われるかもしれない。
それでも書いておきたい。

いまなお、被災されて避難生活を送っている方々がいること。
たくさんのだいじな命が失われて、くるしんでいる方々がいること。
がれきが片付けられない場所、つみあがる場所、がれきもなにもなくなってしまった場所。
いつも避難所で話してかけくれるおじちゃんがいまだに暑い体育館で寝ていて朝から仕事をがんばっていること。(おじちゃんとか言ったら怒るな・・・おにいちゃん?)
避難所にいくと一緒に遊ぶ三姉妹と四兄弟がこどもにとっても厳しい環境にいまもいること。

想うたびに胸が苦しくなります。

でも、
わたしは被災していないし、地震前の生活とあまりかわらない生活をしているから、
だから、たぶんちっとも被災することとか大事なものがなくなってしまうこと、前と違う場所で違う生活を余儀なくされることについてわかってない。
いつまでたってもわかるわけない。

けど、わたしにできることをつづけて、できるだけ同じ目線にいられるようにしたい。
わたしにはそれしかできません。
建築をやっているけど、わたしにはまだそんな力はなくって、
おおきな絵をまちに描いて復興計画をつくることも、堤防をつくることも、家をもとどおりにすることもできない。
わたしがこのあたまとからだひとつでできて、まわりの人に助けてもらって、そしてできるかぎり同じ目線でいて、かかわりつづけること。

それがたぶんこのtana*project。

わたしは、
1ヶ月たってはじめて被災した宮城県石巻へ行き、
2ヶ月たって3回ほど石巻の避難所でのボランティア中にtana*projectをおもいつき、
3ヶ月たって計20日間くらいふつうのボランティアをして、このtana*projectをある場所で発表して、
4ヶ月たってtana*projectが進みはじめて、
5ヶ月たってこんど練習WSを行うことになりました。

はじめて津波の被害を受けた場所に行ったとき、壊れたまちをみて何ができるか愕然として立ち尽くして、しばらく動けなかった。
もくもくとがれきを片付けて、写真や鞄やエコー図や靴をたくさん拾った。
ここにはたくさんの人がいて、生きていて、いろんな人生があったのに。
それに今も生活している、毎日食べて働いている。

避難所の近くの仮埋葬の場所に行って、お花を置いて、お祈りをして、
ボランティア団体を通して避難所のお手伝いをし始めて、いろんな人と話すようになって、
実名もその人の人生も知ることになって、

でも、いちども涙は出なかった。

涙はわたしが出すものじゃないと思ったからだと思う。

それよりもなんとかしたい。
被災したすべての人たちに、なんて大きいことは言えない。
わたしが避難所で知り合って、毎朝あいさつする人、行くたびに話す人、遊ぶこどもたち。
その人たちを助けたい。
おせっかいだとか、自己満足とか、被災地を自分の表現の場所にしているとか、普段はそんなことしていないのにとか。
いろいろ言われる。
きっとそれも正しい。

でも、知ったから。
もうその人たちは"被災者"じゃなくて、わたしの知ってる知り合い、ともだち。
自分にできることは、このフットワークの軽さを生かして、なんども足を運んで顔をみせること。
また来たよっていいたい。

そして自分だからできることをしたい、
というよりは、気づいたこと。

積み上がってよれっとなった支援物資の段ボール箱。
境目のない布団でしきられた眠るところ。
避難所の隅に積み上げられたパーティションの材料。
段ボール箱にかけられた洋服。
床に置かれたコップ。
教室から体育館への移動。

もっとしっかりした段ボールだったら。
ゆるくでもいいから仕切れたら。
あからさまに仕切るんじゃなくて。
洋服も収納できれば。
床に置かないでテーブルがつくれたら。
持ち運びが楽だったら。

きっと棚があるといい。

するっと持ち運べるいまのtanaのイメージがわいてきて、いろんな人に話しはじめた。

建築をやってるから思いついたのかもしれない。
何回も行ったから思いついたのかもしれない。

でもたぶん一番の理由は、避難所で東京から来たみずしらずの女子に、おもしろがって話しかけてくれたり、
いっしょに遊ぶとよろこんでくれて、「またきたぁー!」って抱きついてくれたこども。
その人たちにまた会いたくて、ただ会うんじゃなくて、なんとかしたい。
少しでも生活をよくして、いっしょに遊んで、いっしょに仕事がしたい。
そこから出てきた想いのかたち。

だから、その人たちに、棚をとどけたい。
いろんなことを教えてくれて、いっしょに笑ってくれた人たちに、お礼がしたい。
そしてその人たちとおなじような生活をしている人たちにもとどけたい。
それで、とどけて一緒につくりたい。
ものをつくる楽しさとか、自分のものをつくるよろこびとか。


長くなったけど、
これがわたしが棚を届けたいりゆうです。

















2011.05.06石巻市南浜町/日和山公園より

2011年8月8日月曜日

tanaのデザイン

現在デザイン中のtana。
8/19(金)にLaKeyakiで行われるbig little people cafeにて、はじめてみんなでつくります。

初期のスケッチでは・・・
(企画書の一部)

現在はこんなかんじ。


あんまりかわってません。
でも、ただのスケッチから、今回ご協力いただいているウィルライフ株式会社増田社長や今野梱包株式会社今野社長に相談させていただきながら、強度や作り方などをブラッシュアップして、図面をおこしています。

ころっとしたキューブ。
重ねやすくて運ぶのにちょうどいい大きさ。

ただのキューブにみえますが、いくつかの工夫があります。

・なるべく端材は少なく
・最低限の加工を工場で
・運搬は省スペースに
・組み立てはみんなで(ひとりじゃできない!)
・金具をつかわない

tana本体はいたってシンプルに。
それをキャンバスにこども(もちろん大人も!)が絵を描きます。

他にも

・黒板塗料を塗って
・紙を好きな形に切ってはる
・布をはる
・スタンプを押す
・テープで飾る
・取っ手をひもでつくったりする

などなど。
まだまだアイデアはふくらみます!


19日うまくいくかな。。。
準備はばんぜんに。

来週は今野梱包さんへふたたびおじゃまして、19日の練習WS用の材料をいただいてくるよていです◎

2011年8月4日木曜日

event【tana*project練習ワークショップ@La Keyaki 2011.08.19】

event【tana*project練習ワークショップ@La Keyaki 2011.08.19】イベント参加のご報告

このtana*projectが進むきっかけとなった、報告会に参加させていただいたLa Keyakiにて、8月19日に、
big little people cafe
というイベントが開催されます。

なんと、その中で、このtana*projectも一部をお借りして、”練習ワークショップ”として参加させていただくことになりました◎
http://www.lakeyaki.com/activities/000020.html

La Keyakiはこのプロジェクトで大変お世話になっている相澤さんが運営管理されている新宿御苑の脇にある、東京とは思えないとってもすてきな場所です。
(リンクにいっぱい写真があります○)

講師・・・勤まるか不安ですが、がんばります!
他にも何人かの講師の方がいらして、親子でいっしょにWSを行うイベントです。

練習WSのようすは、このblogでも報告したいとおもいます。
こどもがいっぱい!!!
楽しみです◎

2011年8月1日月曜日

最近の悩み

今、tana*projectはデザインや作り方、ワークショップのやり方などをスタディしています。

そこでの悩みは、
・サイズ(□40cmくらいにしたいけど、ちょっと大きい?)
・組み方(運搬は省スペース、端材を出ないようにする、ちゃんとした強度を持つこと)
・デザイン(そのままでもいいけど、こどもが絵を描いたり、布を貼ったり、色を塗ったりデザインする!)
・持ち手をつける(どうやってつける?)
・重ね方(どうやって重ねる?地震が来ても倒れないように)

などなど。

で、4つ目の<持ち手を付ける>が結構難です。
なるべくたくさんのtanaを届けたいので、コストを抑えたい=加工を少なくしたい。
あと、みんなで協力してつくってもらうのもこのプロジェクトの特色なので、あるところまでの加工のみやっておいて、お届け→できる加工は現地で、と考えています。
持ち手の穴をどうあけるか?

いわゆる"円カッター"(NTカッター・ハード用)を購入し、実験。
結果↓

まんなかの大きな円は直径15cm。
まわりのきたないヨレヨレは直径3,4,5cm。
tanaの材料として考えているバイウォール・パックは厚さが約10mmあり、表面も固い素材なので、直径が小さいとうまく切れません。(曲線がきつくなるので、刃が追いつかない)
直径3-5cmの穴は、手持ち用の穴と洋服かけ用のバーを通すためにも、たくさんあけたいので、簡単に加工できる方法を模索中。
※なにかうまい方法あれば、ご存知の方この投稿のコメント欄またはtana.project.mail@gmail.comまたはtwitter:tanaprojectまでご連絡いただけると幸いです◎

さて、先日tana*proのメールにとっても心強いメールが来ました。
twitterでこのtana*projectをお知りになった方で、ご家族や友人が石巻で被災された方からで、
このプロジェクトにとても関心を持っていただけたようで、サイズのことなどのご質問をいただきました。
仮設住宅は狭く収納がないので、背の高い収納が必要とされているとのことでした。
いろいろご意見もいただくことができたので、これからのデザインの参考にしたいと思います!
ほんとにこういったご意見をいただけると参考になるし、どうじに元気にもなります。
いい棚をつくって、ぜひメールいただいた方のご家族やご友人にお届けに行きたいです。

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